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弁護士が知っておきたい民事信託 基礎編その1

講師

山口 正徳 氏(岡田綜合法律事務所 弁護士)

概要

民事信託を相続対策、資産・事業承継に活用する相続対策、資産承継や事業承継など、活用の場面が拡大することが期待される「民事信託」。
この講義では多数の民事信託を支援し、契約に携わった経験豊富な弁護士が
信託契約書等の作成を想定し、組成・継続・終了の全過程において留意すべきポイントを説明します。

民事信託にはどのような当事者が関係してきて、その当事者は法律上、どのような規定により
どのような役割を果たしているのかということを
具体的な法律の規定と解釈・運用とを典型的な事案例などを用いて解説します。

また、弁護士として他士業や他の専門家との関わり方や役割分担などを考える契機となるでしょう。
民事信託に関与する弁護士ならば、知っておかなければならない知識を習得できます。

こんな弁護士におすすめ

・民事信託を今後活用したい弁護士
・民事信託の基本的な構造を知りたい弁護士
・民事信託を若手弁護士に教えたい弁護士

講義内容

1.総則・信託財産等(第1条~第25条)

・信託の定義・意義 ・信託目的 ・信託行為の類型 ・信託財産と信託財産責任負担債務 ・信託財産に属する財産の対抗要件 ・信託財産に属する財産に対する強制執行等の制限等

2.委託者(第145条~第148条)

・委託者の地位の移転 ・委託者の相続人

3.受託者(第26条~第87条)

・定義 ・受託者の制限 ・受託者の義務 ・受託者の費用及び信託報酬等 ・受託者の変更

4.受益者・受益権(第88条~第122条)

・受益権と受益債権 ・受益権の取得 ・受益者指定権等 ・受益者連続型信託 ・受益権の譲渡性 ・信託と遺留分

5.信託監督人等(第123条~第144条)

・信託監督人等の各制度の比較

6.信託の変更等(第149条~第162条)

・関係当事者の合意の概略

7.信託の終了・清算(第163条~第184条)

・信託の終了事由 ・委託者及び受益者の合意等による信託の終了 ・信託の存続の擬制 ・清算受託者の職務 ・残余財産の帰属 ・帰属権利者

付属資料

・配布資料1 スキーム図 事例1
・配布資料2 契約書例1
・配布資料3 スキーム図 事例2

講師詳細

講師名

山口 正徳 氏 (岡田綜合法律事務所 弁護士)

プロフィール

1994年4月弁護士登録 一般社団法人民事信託活用支援機構・理事
東京弁護士会信託法研究部部員(平成28年度・29年度部長)
ひまわり信託研究会メンバー

主な著作

「信託法からみた民事信託の実務と契約書例」(共著)
「民事信託 受託者の実務」(共著)
弁護士ドットコム・弁護士が知っておきたい『民事信託』とその実務(共同連載)
東京弁護士会「法律実務研究」第34号等寄稿(共著)