判断要素からわかる 類型別 近隣紛争の慰謝料算定法
慰謝料の意義、法的位置づけ、慰謝料額算定の方法や考慮する要素を知ることで、適正な慰謝料額を提案できる能力を習得!
講師
舘 彰男 氏(弁護士/荒井総合法律事務所)
概要
本セミナーを受講することで、近隣関係において慰謝料を請求するような紛争に発展するものは、どのような場面なのか。前提となる慰謝料の意義や法的位置づけ知り、その上で、近隣紛争における慰謝料の
算定方法やその際に考慮する要素などを理解し、どのような場合にどの程度の金額の慰謝料が認められているものなのか、類型的・態様別に実例から紐解き、適正な慰謝料額を算定する能力が身につきます。
講義内容
1. 慰謝料の意義・法的位置づけ
- 慰謝料とは?
- 慰謝料の機能
- 精神的損害の填補
- 調整的機能
- 制裁的機能
- 慰謝料請求権の根拠条文
- 慰謝料額の算定
- 慰謝料額の出張立証
2. 近隣紛争の慰謝料額の算定方法・算定要素(14:05)
- 受忍限度論とは
- 受忍限度論における考慮要素
- 算定要素および事例
3. 近隣紛争の各類型における慰謝料額の分析(慰謝料額の幅、重視された考慮要素等)(24:38)
- (1)日照
- (2)眺望
- (3)景観
- (4)騒音(建築工事・解体工事等/工場・店舗・学校/生活騒音)
- (5)悪臭(工場・店舗等/猫等)
- (6)嫌がらせ
- (7)光害(ひかりがい)
4. まとめ(1:46:10)
- 近隣紛争で認容判決を取得することの難しさ
- 慰謝料額は低額
- 近隣紛争の訴訟で共通して重視される要素
- 仮処分手続
- 原告代理人弁護士のとるべき姿勢
こんな弁護士におすすめ
- 慰謝料算定法のロジックを学びたい若手弁護士
- 依頼者・相手方の不当に高額な慰謝料請求を説得的に解決したい弁護士
付属資料
- 講義レジュメ
講師詳細
講師名
舘 彰男 氏 (弁護士/荒井総合法律事務所)
講師紹介
・東京弁護士会税務特別委員会委員長(2012年4月〜2014年3月)
・日弁連信託センター委員
・日本税法学会会員
・租税訴訟学会会員 等
著作一覧
・論文「幅のある真実−合法性の原則の超克による租税争訟における和解の許容性−」
(第3回判例時報賞奨励賞受賞、判例時報?2423掲載,判例時報社,2019年)
・著書「税務もふまえたアドバイスができる 相続法改正後の弁護士実務」
(第一法規、共著、2020年)
・著書「隣り近所のトラブル解決Q&A」
(法学書院、荒井総合法律事務所編、一部執筆担当、2018年) 他多数