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〜結論を左右する〜「遺言文言の解釈」判例徹底検証

講師

森 公任 氏(森法律事務所 代表弁護士)
森元 みのり 氏(森法律事務所 副代表弁護士)

概要

遺言に関連する相続争いに強くなる。解釈だけでなく、実務上判断の難しい遺言文言の解釈事例について最新の知見を学べるセミナー 自筆証書遺言には、表現が曖昧で、しかも、重要な記載漏れがあるケースが少なくありません。
・ローン付き賃貸住宅で、遺言書で賃貸住宅だけ帰属を決めローンの帰属に触れていない
・遺言書の記載が不明確で登記所が受付ない
・そもそも表現が曖昧でいかようにも解釈できる!
等々、様々なケースがあります。

遺言の文言解釈については、最高裁判例が複数の解釈基準を設けています。
本セミナーでは、この最高裁の基準を説明し、この基準に基づくと、どう解釈することになるのか、具体例を挙げて解説します。
また一方、最高裁の解釈基準を用いても判断できないケースも少なくなく、そのような場合、どのような判断がされたのか、判例を取り上げて解説します。
・Aに遺産全てを委ねるとした場合、その「委ねる」の意味は、「相続させる」or「分割方法を一任する」どちらなのか?
・「その他、一切の財産」には、どこまでが入るのか?
・使途不明金の取扱いは? etc.
また、「遺言文言が曖昧であるとして登記所が受け付けない」場合、どのような訴訟を提起するのかも併せて解説します。

相続を扱う先生なら押さえるべき必須の知識について、本セミナーで効率的に学んでいただけます。ぜひ明日からの実務にお役立てください

こんな弁護士におすすめ

・相続案件に取り組む全ての弁護士 ・遺言を扱う全ての弁護士

講義内容

第1部 総論(担当:森元 みのり 氏)

1.合理的意思解釈の原則(5:44)
2.合理的意思解釈の方法その1(14:29)
3.合理的意思解釈の方法その2(24:18)
4.合理的意思解釈の方法その3(31:37)

第2部 各論(担当:森 公任 氏)

1.負債が記載されていない場合(47:32)
2.包括遺贈なのか特定遺贈なのか(51:07)
3.遺言文言が土地だけになっていた場合、その上の建造物も遺贈の対象に含まれるか。(53:07)
4.財産を全てまかせますの趣旨(55:07)
5.相続分の指定か分割の指定か(裁判実務と公証人実務で見解の違いがある例その1)(1:05:06)
6.黙示の持ち戻し免除の意思表示(裁判実務と公証人実務で見解の違いがある例その2)(1:11:07)
7.特定遺贈と特定財産承継遺言(1:15:49)
8.文言の枠を超えても認定していい場合(1:19:48)
9.特定遺贈と特定財産承継遺言の違い(1:23:33)
10.死因贈与と配偶者居住権(1:28:19)
11.「その他一切の財産」の解釈(1:32:51)

第3部 訴訟(1:39:54)

付属資料

・講義レジュメ

講師詳細

講師名

森 公任 氏(森法律事務所 代表弁護士)
森元 みのり 氏(森法律事務所 副代表弁護士)

プロフィール

【森公任氏 プロフィール】

昭和26年生まれ中央大学法学部卒業
昭和56年(1981年) 弁護士登録
昭和58年(1983年) 森法律事務所設立

表彰
[人権擁護委員関連]
平成24年6月1日 東京法務局長賞 受賞
平成25年6月1日 全国人権擁護委員連合会会長賞 受賞
平成26年6月1日 法務省人権擁護局長賞 受賞
平成26年10月1日 足立区功労賞 受賞

[家事調停委員関連]
令和元年9月25日 公益財団法人日本調停協会連合会功労賞 受賞
令和元年10月17日 東京高等裁判所長官賞 受賞

現在の職歴
東京家庭裁判所調停委員(平成14年〜現在)
法務省人権擁護委員(平成16年〜現在)
住宅紛争審査会審査委員(平成24年〜現在)

過去の職歴
東京弁護士会常議員(昭和59年、平成11年)
日本弁護士連合会代議員(平成11年)

【森元みのり氏 プロフィール】

平成15年 東京大学法学部卒業
平成18年 森法律事務所入所
平成22年 23区苦情処理委員会副委員長 セミナー・講演等
 ・遺産分割事件のケース研究-代理人の視点による解決のポイント(相続問題研究会)
 ・遺産分割の付随問題-使途不明金(第一東京弁護士会)
 ・養育費・婚姻費用をめぐる諸問題(京都家庭裁判所)
 ・相続法改正と使途不明金(岡山弁護士会)

森法律事務所著書

・弁護士のための遺産相続実務のポイント 遺産分割・遺言無効・使途不明金ほか遺産分割の付随問題(日本加除出版)
・簡易算定表だけでは解決できない 養育費・婚姻費用算定事例集(新日本法規出版)
・2分の1ルールだけでは解決できない 財産分与算定・処理事例集(新日本法規出版)
・「子の利益」だけでは解決できない 親権・監護権・面会交流事例集(新日本法規出版)
・心の問題と家族の法律相談(日本加除出版)