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よくわかる! 交通事故の理論と実務 第2講

講師

長瀬 佑志 氏(弁護士法人長瀬総合法律事務所 代表弁護士)

概要

交通事故事件は、定型的な事件処理により、弁護士なら誰もが対応できる事件類型だと思われがちです。

しかしながら、交通事故事件は、保険制度や医学的・工学的知見への理解など、高度な専門性が求められる分野であると同時に、後遺障害認定制度を始めとする自賠責保険等の運用や手続きの「ある種の不透明さ」も加わり、『経験が少ないと、知らずに見過ごしてしまう論点や手続きが実は少なくない事件類型』と言っても過言ではありません。

本セミナーでは、交通事故事件に経験豊富な講師が、事件処理の経験値が少ないと気づきにくい論点や、手続き上の注意点にも逐次触れながら、交通事故事件の理論と実務の全体を俯瞰できるよう「7つのポイント」に分けて解説を進めます。

「知らないが故に依頼者の利益を最大化できないまま解決をしていた。」 「普段していた手続きが、実は最善の方法ではなかった。」 ・・・このようなリスクを避けるためにも、本セミナーを先生方の日々の業務に是非お役立てください!

<交通事故事件『7つのポイント』> *本講座(第2講)では、「7つのポイント」のうち4、5を解説します。

  1. 交通事故法律相談の留意点
  2. 交通事故における関係者の留意点
  3. 交通事故発生から解決までの留意点
  4. 交通事故における責任の種類と責任原因の留意点
  5. 損害算定の留意点
  6. 後遺障害等級認定申請の留意点
  7. 解決方法選択の留意点

交通事故事件には損害項目が多数あり、それぞれの算定方法や収集すべき資料を正しく理解する必要があります。

<第2講>では、

  • 各損害項目の主張
  • 立証で押さえるべきポイント
  • 損害算定において収集すべき資料
  • 過失相殺で問題となる事例 etc

について経験豊富な講師が解説します。

講義内容

1.交通事故における責任の種類と責任原因の留意点

交通事故における責任の種類 刑事責任の留意点 ・交通事故証明書の記載による刑事責任の有無の見極め ・刑事責任が問題となることによる民事責任への影響 ・刑事責任を求める方法 交通事故証明書から読み取ることができる事項 交通事故における責任原因 自動車損害賠償保障法第3条 の特徴

2.損害算定の留意点

交通事故の損害賠償の内容 交通事故による損害項目 交通事故による損害項目を区別する意味 損害賠償の算定基準 損害計算 ・留意点/資料の収集/参考文献 各損害項目の算定 積極損害 ・治療関係費用/付添費用/将来介護費 ・雑費/通院交通費等/学習費等 ・装具、器具等購入費/家屋・自動車等改造費/葬儀関係費用 ・弁護士費用/遅延損害金 消極損害 ・休業損害/後遺障害による逸失利益/死亡による逸失利益 ・傷害慰謝料/後遺障害慰謝料/死亡慰謝料 物損について ・分損の全体像/修理費/経済的全損 ・買換差額/評価損(格落ち損)/代車費用/休車損 過失相殺 ・参考文献/過失相殺 問題となる事例

付属資料(ダウンロード可能)

・講義レジュメ ・損害計算書書式 ・病院への依頼書書式 ・交通事故証明書

講師詳細

講師名

長瀬 佑志 氏(弁護士法人長瀬総合法律事務所 代表弁護士)

プロフィール

弁護士法人長瀬総合法律事務所 代表 2006年 東京大学法学部 卒業 2007年 司法研修所 入所 2008年 司法研修所 修了 同 年 第二東京弁護士会に弁護士登録 同 年 西村あさひ法律事務所 入所 2009年 茨城県弁護士会に弁護士登録変更 同 年 水戸翔合同法律事務所 入所 2013年 長瀬総合法律事務所 開設 「若手弁護士のための初動対応の実務」著者、オンラインセミナー講師 交通事故事件『7つのポイント』